当時大工であったリチャード・スタークは、趣味のハーレーを通じて革製品の魅力にとりつかれ、レザーウェアを作りはじめました。
その噂を聞きつけた革製品のビジネスマン、ジョン・バウマンと銀細工職人のレナード・カムホートに出会い、ともに「CHROME HEARTS」を設立しました。
当時から彼らは、そのこだわりを頑固なまでに守り、自らが必要とするもの、最高とするもののみを製作し続け、常に独自のスタイルを貫いていました。
建築・銀・レザーの才能溢れるスペシャリスト達の融合によって誕生した「クロムハーツ」は、そのわずか3年後の1992年にアメリカのファッション界で最も栄誉あるCFDA賞のアクセサリー部門を受賞するという、シルバーアクセサリーとしては史上初の快挙を成し遂げました。
クロムハーツは、国内においてもシルバーアクセサリー=クロムハーツという形で理解されるほどの知名度を誇っていますが、
実際のところは、リチャードの革へのこだわりからスタートしたブランドだけに、初期作品はレザーアイテムが主流でした。
事実、クロムハーツが日本初上陸したときのアイテムも、青山「コム・デ・ギャルソン」に置かれたライダーズジャケットでした。高いクオリティーの厳選されたレザーに、シルバーの五芒星やベルトなどのパーツをあしらったジャケットの登場は、私たち日本人にとって、まさに衝撃的な忘れられない出来事でしたね。
以来、シルバーアクセサリー・Tシャツ、Gパン等のウェアー・バック、財布などのレザー小物から、ナイロン素材の小物・ハラコ素材、石鹸に至るまで、自由で遊び心の詰まった作品を数々発表し続けています。